梅の健康効果は科学的にも解明されつつあります

梅梅は昔から万病に効くと言われてきました。梅は、私達日本人の食生活の中で、なくてはならない生活の知恵とも言われるべき食べ物です。

昔の人は体験から、梅は様々な症状に効くということを知っていました。

最近では、この効果が科学的にも解明され、ますます梅の評価は高まっています。

梅の効果は大きく分けると殺菌効果、疲労回復効果、活力増進効果、血液の浄化作用効果の4つに分けることができます。

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梅の有機酸の殺菌効果

梅の殺菌効果として、最も身近なのは、昔から使われているように、おにぎりや弁当に梅干しを入れて、ご飯やオカズが腐るのを防止することでしょう。

さらに、赤痢や腸チフスが流行した時代には、梅はこれら疫病対策の主役として活躍しました。

健康な人の場合、胃酸の分泌が活発で、有害な菌が胃に入っても胃の中にある塩酸(胃酸)がこれらの菌を殺してしまいます。

健康な人の胃の中は常に酸性なので有害な菌が繁殖することができません。

しかし、胃の働きが弱くなって、胃液の分泌が悪くなった時には、有害な菌が酸性が弱まった胃の中で殺菌されることなく、小腸にまで侵入してしまいます。

小腸は弱アルカリ性で殺菌力がほとんどないため有害な菌が繁殖し、その菌が原因の病気が発症します。

梅を食べると、梅のクエン酸などの有機酸は腸まで達して腸内を一時的に酸性にして有害な菌を殺菌することができます。

特に梅肉エキスはこの作用が強力で、赤痢菌、ブドウ球菌、チフス菌などでも殺菌すると言われています。

梅肉エキスの作り方動画

梅のクエン酸はエネルギー生産回路を活性化し疲労回復

梅に含まれている有機酸の一つクエン酸が不足すると血液中にある乳酸が増えて、血液が酸性になります。

その結果、肩こり、体のだるさなどの疲労の症状が出てきます。

クエン酸はこの乳酸の過剰生産を抑え、乳酸を炭酸ガスと水に分解して体外に排泄する働きがあります。

よって疲れた時梅を食べると疲れが取れ、エネルギー代謝も盛んになり、新陳代謝を促し活力が出てきます。

また、梅からクエン酸を摂取することによって、体内のエネルギー生産回路であるクエン酸回路が活性化され、代謝が向上されることで、エネルギーを効率良くつくり出すことができます。

クエン酸回路とは、細胞内のミトコンドリアで起こる、エネルギーを生産する反応で、酸素呼吸の元ともいえる反応です。

クエン酸回路では、反応回路、1サイクルごとにいろいろな有機酸(クエン酸、イソクエン酸、コハク酸、リンゴ酸など)が再生されながらエネルギーを作っています。

ミトコンドリアにこれらの有機酸のいずれかを(例えばクエン酸を梅から)摂取して、追加して加えることによって、追加された有機酸がクエン酸サイクル内に取り込まれます。増えた有機酸の有効利用によって、クエン酸回路全体が活性化され、エネルギー生産量が上がり、疲労回復し、活力が増進します。

梅のクエン酸はカルシウムの吸収も助けます

また、クエン酸にはカルシウムと結びついてカルシウムの吸収を助ける効果があります。

酸性体質になり疲れやすくなってくると、体は酸性体質を中和しようとして、体内の骨などのカルシウムが使われます(血液中のカルシウムイオン濃度を上げると血液はアルカリ性になります)。

カルシウムが大量に使われると体がカルシウム不足になり、カルシウム不足のイライラするなどの症状が現れます。その結果、精神状態が不安定になり、体の健康も損なわれていきます。

そうなったら、当然カルシウムを補充する必要があるのですが、カルシウムはなかなか腸壁から吸収されにくいものです。

しかし、梅干しを食べてクエン酸を摂取すると、クエン酸とカルシウムが結びつき、カルシウムが腸壁から吸収されやすい形になりカルシウム不足が補われ、酸性体質も改善されることになります。

梅はアルカリ食品で血液を浄化してくれます

梅はアルカリ食品といわれ、酸性化しドロドロになった血液をアルカリ性にして、血液を浄化するといわれています。

血液のpH値は7.4程度が中性とされています。そして、7.0以下になると人間は昏睡状態になり、7.7以上で痙攣が起こり倒れてしまうといわれています。

人間の血液のpH値の許容範囲はそれほど狭く、ほとんど7.35から7.45の間で人間は生きています。理科の実験のPH=1(酸性)、pH=14(アルカリ性)などということはありえません。

梅はクエン酸などの酸のせいで、梅肉のpHは酸性です。

しかし、体の中で消化され、クエン酸などは分解されて、最終的に血液に溶け込む成分のpH値はアルカリ性を示します。

よって、梅を食べると血液がアルカリ性になると言われ、このようなことから、梅はアルカリ食品といわれます。

さらに梅肉エキスに含まれるムメフラールという成分(生の梅には存在しない)は血液の赤血球の変形能力を上げ、血管内で詰まりにくくするため、血流が良くなるといわれています。

梅の健康効果、妊婦が酸っぱい梅を食べたくなる理由など」に続きます。

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