美味しいものを 我慢せずに食べたい。だけど太りたくない。
誰でもそう思いますが、二兎を追う者は一兎をも得ずです。
食べても太らない、なんて出来る訳ないと思われますが、食べたいものを食べるながら、今より太りにくい体を作ることができる、そんな方法があるといいます。
「ビビット」(2018年5月22日放送)では、今話題の”帳消しダイエット”を取り上げ、食べても太らない、そんな夢のような方法を紹介してくれました。
<この記事の目次>
◆帳消しダイエットとは
帳消しダイエットとは、一体どんなものなのでしょうか。
帳消しダイエットに詳しい、東京銀座にある、銀座医院の管理栄養士 伊達友美先生に話を聞きました。
「ダイエット中で、これを食べたら太りやすいなと思っても、どうしても食べたい物っていうのがあると思うんですね。
帳消しダイエットとは、それを食べた後に、何とか燃やし易くするとか、あとは、余分なものを吸収しないようにするという考え方のもと、いろいろ食べ合わせで痩せやすくする、太りにくくするという方法です。
短期間で効果が見込めるダイエット法とは異なり、食べたいものを我慢せず、食事の組み合わせによってこれ以上太らずに、痩せやすい体を作るというのがこの帳消しダイエットです。」
ダイエットには、カロリーよりも、栄養バランスの優れた食べ合わせが大切だったのです。
◆人気ベスト3の好物を食べた後、帳消しするには
124人の女性に 緊急調査しました。あなたの大好物は?
人気の食べ物と、その食べ物を帳消しにする食材の組み合わせランキングで紹介、帳消しにできる伊達先生のアドバイスを紹介します。
まず、人気第3位は唐揚げです。
飲み会とかあると、やっぱりたのむ必需品です。
「唐揚げを帳消しするのは海苔です。(海苔は悪玉コレステロールも減らします。)
余分な油を吸収しないように、摂ってしまった油が燃えやすくなるように、ミネラルをプラスする、食物繊維プラスするっていうことが重要なのです。
青のりをかけたり刻み海苔をかけたりするのもおすすめです。」
海苔には、脂質やタンパク質の代謝を助けるミネラルの要素が多く含まれています。さらに、脂肪の排出を促す作用のある食物繊維も豊富で、脂肪の燃焼、余計な油の排出が期待できるそうです。
この帳消しはトンカツなどにも応用可能です。
唐揚げに添えてあるレモンも唐揚げの酸化した油を中和する効果があり、帳消し効果の増加が期待できるといいます。
第3位の唐揚げは海苔とレモンで帳消しです。
続いて第2位はパスタです。
「パスタは我慢しなくても大丈夫です。帳消しできる食べ合わせはりんごジュースです。
りんごに含まれるオスモチンという成分が、糖の代謝を促してくれるという効果があると言われていて、吸収された糖が、より脂肪にならずに燃えやすくなるというサポートをしてくれるのです。」
りんごに含まれるオスモチンが、余分な脂肪や糖質をエネルギーに変える効果が期待できるといいます。
オスモチンを摂取することで、パスタの主成分である糖質を効果的に燃焼させる体に、脂肪がつきにくい体にしてくれます。
リコピンや食物繊維などの栄養素を一緒に摂ることができる、ということでトマトソースパスタが一押しです。
生クリームやバターなど、脂肪が多いカルボナーラには、さらに別の食材を足して帳消し度アップしましょう。
「カルボナーラに一番相性がいいのはコショウです。辛みの成分ヘパリン、これが抗酸化成分なんです。
ですから油の酸化を防ぐという意味では非常に効果がありますし、さらに食物繊維もミネラルも含まれますので余分な脂肪の吸収を抑えてくれると思います。」
第2位のパスタはリンゴジュースで帳消し、カルボナーラにはコショウを多めにふりかけましょう。
そして第1位はケーキです。
ストレスがたまると食べたくなります。甘い物はイライラした時欲しくなります。
そんなケーキを帳消しにするのが抹茶・豆乳です。
「体脂肪になりやすい油というのが、ケーキの中には多く含まれますので、それを帳消しするためには、オメガ3脂肪酸っていう油が役に立つんです。それが豆乳にも抹茶にも含まれているんです。
抹茶には食物繊維が多いので、余分な脂肪を吸収しないようにしてくれるということもありますね。」
改めて健康食品として注目され、コンビニなどで手軽に買えるようになった豆乳は、油の吸収を穏やかにし、脂肪燃焼効果が期待できます。
また、抹茶には油の吸収を防ぐ効果があると言われる食物繊維が多く、この二つを組み合わせることで、糖と脂肪タップリのケーキを帳消しにしてくれるのです。
抹茶・豆乳で3時のおやつも、食後のデザートもケーキは我慢しなくて大丈夫です。
痩せやすい体を作る帳消しダイエットは、どれくらいの期間で効果を実感できるのでしょうか。
伊達先生によると、
「1ヶ月から3ヶ月ぐらいを目安にして下さい。
アッ、そういえばそんなには太ってないな、これだけ食べても大丈夫だったな、というぐらいの感じだと思っていただければいいんじゃないでしょうか。」
◆ラーメンも肉入り、ギトギトタイプの方が帳消し?
ランキングに入らなかったけれど、多くの人が愛してやまない、ラーメンの帳消し方法を紹介します。
大好物だという方が多いのではないでしょうか、ラーメンを帳消しできる、食べ合わせを紹介します。
ラーメンにぴったりな食材はバナナなんだそうです。
「そうですね。ラーメンの問題は、まずスープに塩分が多くて、それを取り過ぎて、むくんでしまうということなのです。
カリウムが多いバナナを取ると、むくみの解消になるって言うことと、後はバナナには食物繊維が非常に多いので、余分な糖や脂肪の吸収を抑えてくれるという働きがあります。
バナナを食べるタイミングは特に気にする必要ありません。胃の中で混ざれば、食前でも食中でも食後でも、基本的には間に合います。
バナナ以外にも、カリウムと食物繊維という意味では、わかめとか海藻類も効果的です。
ワカメラーメンみたいのもありますけど、海藻類をプラスすると非常に良いかなと思います。」
「ラーメンは麺が炭水化物で、麺がたくさん吸収されると問題です。
ですからあっさりした塩や醤油ラーメンよりも、味噌とかとんこつとか、こってりタイプの方が、実は糖の吸収をゆるやかになります。
表示カロリーを基準に選ぶと意外に間違いという場合があります・・」
「先生のお勧めラーメンは何ですか?」
「味噌チャーシューです。
たんぱく質が足りないっていうのが、もう一つラーメンの問題点なので、肉がいっぱいあったほうが、実は燃焼効果は高くなるんです。」
「肉増し増しの、ギトギトラーメンがいいんですね・・! 」
「麺が一番良くないので、大盛りとか、替え玉とかはお控えていただきたいです。」
「どうしてもカロリーのところ見てしまうんですよ。」
「そうなんですよね、栄養や食べ合わせで、燃えやすくするっていうところを考えていただくと見方が変わってくるんじゃないかと思いますよ。」
「こういった汁物って、じゃあまずちょっとスープから、何ていう食レポみますけれども、その食べ方が正しいですか? 」
「スープで油膜を作った方が、麺の糖質の吸収が緩やかになります。」
と伊達先生の回答でした。
「帳消しダイエット|何でも帳消しできます、最強食材とは」に続きます。