人にはいろいろな不安があると思いますが 、ほとんどの人が「将来への不安」これが一番大きな不安だと思います。
「将来への不安」で頭がいっぱいになると、何も手につかなくなってしまうこともあります。
さらに、それが原因で不眠やうつになって体調を崩してしまう人もいるといいます。
「将来への不安」があるのはある意味当然です。誰もが将来の安心、安全を望んでいますが、先のことは不確実で何が起こるか誰もわからないからです。
将来への不安3種類
「将来への不安」と言うとかなり漠然としたものだと思いますが、分類してみると大きく3カテゴリーに分かれます。
お金に対する不安
まず一番多いのは、体を壊してしまったり、病気になったりして将来働けなくなったらどうしようとか、年金がもらえなくなったらどうしよう、生活が出来なくなったらどうしようというような、お金に対する不安が、将来の不安でも一番大きな割合を占めると思います。
健康への不安
寝たきりになって介護が必要になったらどうしよう、誰が介護をしてくれるか 。
介護をしてもらうことに対する自分の気持ち、そういう惨めな自分になりたくないなっていうような不安。介護となるとお金も必要になってきます。
お金の問題は共通していて、かぶる部分があると思います。
孤独になる不安
例えばパートナーがさきにいなくなってしまったりとか、今一緒に住んでるお子さん達が独立してそれぞれ出て行って、自分が一人ぼっちになってしまった時のその寂しさとかいった、一人になったらどうしようという不安です。
なぜ同じ不安がいつまでも続くのか
ほとんどの不安はお金で解決できるのではないかと考えられます。
お金さえあれば上に挙げた問題が解決されて、不安がなくなるんじゃないかということです。
例えば、病気になったとしても、医療を受けられたりとか、寝たきりになって介護が必要になっても、お金があればサービスを受けられるます。
そう考えると健康に対する不安というのは少なくなると思います。
子供達が出て行ったり、パートナーが先に亡くなったとしても、お金があれば、寂しさはあるけど生活はできるということで、まあまあ不安はだいぶ減ると思われます。
ではお金があればいいや、ということで考えた時に、現実そのお金をどうやって作ればいいのか、考えれば考えるほど「無理だ」という風になってしまうのです。
結局、いくらぐらいあればいいのかということを考える手前で、「おそらくかなりの金額が必要になるだろうな」と思い込んでしまい、「無理だ」と思ってしまうのです。
本当に必要な金額の正確な数字、3000万円、5000万円、いや1億ぐらいは無いと心配じゃないかと漠然と考えます。
計算して調べる前に、結構な金額だな、自分には到底用意することができない金額だなと思ってしまうと、もうそこから先を考えられなくなります。
必要な金額をどうやって手に入れようか、準備しようかというところまで行く前に、もう自分には準備できそうもないお金だからどうしようもないといって、考えることを放棄します。
考えなかったら不安が解決されてないから、不安がずっと残るわけです。
今はもうとりあえずも考えられないし、まあ無理だなという感じで、ポンとその問題をおいてしまうのです。
置いたままで、解決も何もしてないのでまたしばらくすると不安がパッと頭をよぎるのです。
将来どうしようと、また同じことを考え出します。順を追って前の時と同じように考えます。
それは一週間前に考えたことだったかもしれませんし、一か月前に考えたことだったかもしれません。
以前考えた時と同じ道を辿って同じことを考えてまた不安になるというパターンです。
解決できずに置いておく、これずっと繰り返していく、結局いつもその事が頭の片隅の方で、結構大きな割合を占領してるという形になるのです。
不安解消には向き合うこと
不安解消のために誰かの救われる言葉を頼りにする、こんなことをすることは本当の不安の元から逃げようとしているだけです。
不安を解消したいのだったら、まずそのしっかりとそこに向き合わないといけないのです。 それをしないとずっと不安残るんです。
不安に正面から向き合うってかなり労力も入ります。
解決できそうにないから先延ばしっていうよりも、手をつけられない状態なのですから。
その際一回時間とって真剣に考えた方がいいです。
しっかりとまず数字にすること、めんどくさいと思います、嫌だと思います、こういうことを考えるのは誰だっていやです。
しかし、把握しないと何も手の打ち所がないということになってしまいます。
家のローン、日々の生活費、扶養家族の有無、たまには旅行に行きたいなとか、孫が産まれたら孫にも費用がいるなとか、趣味を続けたいからいくらかかるとか、そういういろんなことも考慮して、平均寿命まで夫婦二人だったらいくら必要かということを明確にします。
いくら必要なのか、その数字が出て初めて、ではそれを作るのは可能なのか、可能だったらどのようにしてつくるのか。
例えば貯金をする、副業をする、投資を始める、奥さんに共働きに出てもらう、色々あると思います。
足りないものは今からどうやって補うのか、既に大方あるんだったら、安心はできるということなのです。明確にしないから不安なままなんです。
しっかりと目の前で現実にこの数字だったら大丈夫という確信があれば、将来の不安はそこで、かなり軽減されるはずです。
これをしないと、どうしようどうしようしかないんです。
不安と正面から向き合い、具体的な数字を明確にしていくことが大切です。