見直そう牛乳|カルシウム吸収率、栄養成分バランス

牛乳
牛乳やヤギの乳は今から1万年前くらいから人類は利用していたようです。

その後、酪農という考え方が出てきました。

動物を食肉用にするより、酪農で必要な時に、牛乳などから栄養分を補給する方が効率的だと分かったからです。

日本には6世紀ころ、百済(くだら)から経典などと一緒に入ってきたといわれています。

当初は薬のような位置づけでした。

平安時代には酪農で牛乳を摂ることも行われていたようですが、まだまだ薬用で、一般大衆に広まるほどではありませんでした。

本格的に牛乳が普及し出したのは、江戸時代後期から明治時代に入ってからで、失業した武士が牛を育てて、牛乳を販売していたという話もあるようです。

その後、欧米文化を何でも取り入れる時代になって、牛乳は広まり、戦後になって、給食にも牛乳が出されるようになり、牛乳はどんどん日本人の生活の中へと入り込んできました。

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牛乳の栄養成分

牛乳には脂肪分、タンパク質、ビタミン、ミネラル分などが、バランス良く含まれています。

食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価するための数値であるアミノ酸スコアは100です。

ビタミン類ではビタミンA(レチノール)とビタミンB2が多く含まれます。

牛乳に豊富に含まれるミネラル成分はカルシウムです。カルシウムは骨の構成成分です。

カルシウムはそれだけでは腸で吸収されにくい性質があります。

しかし、牛乳にはミネラル成分であるリンも多く含まれています。カルシウムがリンと結合し、リン酸カルシウムの形になると、腸からの吸収率が上がるといわれています。

ちなみに牛乳のカルシウム吸収率は50%以上、小魚は30%程度とされています。

日本人の牛乳との相性、牛乳の消化

日本人は牛乳を消化できないとよくいわれます。

牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素が少ないため、乳糖を消化できない「乳糖不耐症」に該当する人が日本人には多いといわれています。

そんな人が牛乳を飲み過ぎると下痢をします。

しかし、これはあくまで一度にたくさん牛乳を飲み過ぎる場合におきるケースです。

コップ1杯200mlの乳糖は10g程度です。その程度で下痢をする人はほとんどいなくて、たいていの人は問題なく消化してしまいます。

「乳糖不耐症」でコップ1杯で下痢する人でも、牛乳を温めてゆっくり飲めば、大丈夫といわれています。

また、牛乳のタンパク質の約80%を占める「カゼイン」が胃の中に入ると、胃酸で凝集して固まり、消化しないという話もありますが、そんなことはありません。

凝集した牛乳のタンパク質は、豆腐のようになっただけで、その後タンパク質を分解する酵素(ペプシン)のはたらきで、ゆっくりと確実に消化されていきます。

牛乳は骨を強くし、成長を助けます

牛乳にはカルシウムが豊富で、骨の発育が重要な成長期には、牛乳をたくさん飲むことは子供の健康な成長にとって効果的です。

また、女性の場合、閉経によって、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が少なくなります。

エストロゲンは骨を作る作用もするため、分泌が少なくなると、骨の形成が充分できず、骨粗しょう症になりやすくなります。

年輩の女性にとっても、牛乳の摂取は重要といえます。

牛乳のイライラを抑える効果

人は血液中のカルシウムが不足すると、イライラして精神的に安定しないといわれています。

カルシウムたっぷりで、その吸収率が高い牛乳を飲むことによってイライラが抑えられ、改善されます。

血中に充分なカルシウムがないと、精神的に安定しないので、ストレスを感じると、人間の体は血液中のカルシウム濃度を上げようと、骨からカルシウムを血液中に溶かし出します。

そんなことが長く続くと、骨の密度が下がってきて、骨粗しょう症になってしまいます。

牛乳にはビタミンAとB2も豊富

牛乳に含まれるビタミンAは、目の網膜の構成成分で目には欠かせないビタミンです。

その他、皮膚や全身の粘膜を構成する細胞を作ることに関わり、免疫作用など全身の健康維持を支えています。

また、ビタミンB2は成長を促進し、皮膚や髪、爪などの細胞の再生にかかわります。

このように牛乳に含まれるビタミンAとB2は、大人は勿論、子供の発育には欠かせないビタミンといえます。

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