この記事は「ダイエット|良いポッコリお腹、悪いポッコリお腹とは」からの続きです。
暑くなって、薄着になる時期、お腹の出っ張りが気になっている人も多いんじゃないでしょうか。
それは、ポッコリお腹、ただ太ってるだけだと思ったら大間違いです。
健康カプセル!ゲンキの時間 (2018年7月15日放送)では、メタボリックシンドロームを取り上げ、ポッコリお腹をきっかけに”メタボリックドミノを倒さない”ことが重要であることを紹介してくれました。
メタボリックドミノを倒さないとは、どういうことなのでしょうか。ポッコリお腹とどんな関係があるのでしょうか。
前記事では、ポッコリお腹は良いポッコリと、悪いポッコリがあり、2つは何が違うのか、その見分け方とはなど紹介しました。
この記事では、メタボリックドミノ倒しを早めるのは、どんな生活習慣なのか。
さらに、2週間の、ポッコリお腹改善プログラムで、お腹周りが10センチも減少した方法など紹介します。
<この記事の目次>
◆内臓脂肪を溜める生活習慣チェック
内山さん、芥川さん、茂木さん、3人のメタボの状態は分かったので、今度は内臓脂肪を溜める生活習慣をチェックします。
慶応大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授 医学博士 伊藤裕先生のアンケート調査で、内臓脂肪を溜めてしまう意外な生活習慣が明らかになりました。
内臓脂肪を溜める生活習慣チェック項目です。
・1日の平均 睡眠時間は
・好きな食べ物は
・運動する頻度は
・排便の頻度は
・趣味は
まずは、芥川さんの回答を見てみました。
先生から、注意しなければいけない3点が指摘されました。芥川さんの回答で問題だったのは、
好きな食べ物は:ラーメン
運動する頻度は:全く運動しない
趣味は:模型作り
「ラーメンはカロリーが高いし炭水化物です。そういうものを食べながら全く運動しない。模型作りが悪いというわけではないんですが、長時間座ったままで動かないので、その三つが重なってきますので、内臓脂肪が溜まってくるパターンです。」
芥川さんのラーメンを食べる頻度は週2回程度とのことでした。
内臓脂肪がつく最大の原因は食生活です。 運動不足が重なると、さらに内臓脂肪がたまるようになります。
内山さんの回答で注意点は、
1日の平均 睡眠時間は:4~5時間
という点でした。先生によると、
「眠っている間には、脂肪を燃やしてくれる成長ホルモンや、食欲を抑えてくれるレプチンが分泌されてるんです。
睡眠時間が短いというのはそういうホルモンの働きが乱れてしまうんです。ですから内臓脂肪がたまりやすくなるということです。」
睡眠時間は7時間以上が理想、体のリズムを整え、太りにくくしてくれるそうです。
続いて茂木さんの場合の先生から指摘された注意点は、
排便の頻度は: 3日に1度
これが内臓脂肪にどう影響してくるのでしょうか。
「便秘になりますと、腸の動きが悪くなるので、腸内細菌が悪いものに変わっていくんです。 腸内細菌の影響で内臓脂肪が溜まりやすくなっていくことになります。」
内臓脂肪によって腸が圧迫され、便秘になるケースもあります。便秘は内臓脂肪がたまっている兆候になることになります。
◆男性更年期症も内臓脂肪に注意
メタボリックドミノを倒す生活習慣、倒さないための対処法を紹介します。
慶応大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授 医学博士 伊藤裕先生です。
ゲストの渡辺徹さんはピークの体重は、26歳の結婚式の頃130kgあったそうですが、現在は85kgぐらいまで落としているそうです。
また、三宅裕司さんも一番太ってる時で80kgぐらいあって、今は66kgくらいで、20代の頃の体重に戻しているとのことです。
「お二人とも痩せたことで、ドミノが倒れるのが止まってるんですが、 ドミノは一旦倒れても早い段階なら元に戻るんです。
今は、前よりもいい体になっておられる可能性があります。非常に良い傾向です。
ただし一旦、肥満になった方というのは非常に太りやすい体質ということです。油断すると、また太ってしまうということがあるので注意してください。」
中高年の男性には、内臓脂肪がつきやすくなるサインがあるといいます。
「三宅さん渡辺さん、最近、夜寝ている時に、トイレに行きたくて起きてしまうことはないでしょうか。」
二人とも答えは、 「当然ある」でした。
「実はそれが内臓脂肪がつきやすいサインかもしれないです。
男性ホルモンは、夜トイレに行きたくなるのを抑えてくれる作用があるんです。夜、トイレに行きたくなるということは、男性ホルモンの作用が弱ってきているということなんです。
男性更年期の症状なので、内臓脂肪がつきやすい体に変わってきているということも懸念されます。」
◆メタボを2週間で改善プログラム
伊藤先生考案 、内臓脂肪改善プログラムを紹介します。2週間で驚きの効果が得られました。
内臓脂肪改善プログラム ポイントは4つです。
このポイント守って、2週間続けて頂き、後は普通通りの生活を送っていただくということです。
ポイント①:1日20分のウォーキング
「運動することだけでは、なかなか内臓脂肪が消費されないですが、でも運動することによって、筋肉、心臓、血管から内臓脂肪を燃焼させるホルモンがたくさん出るのです。
ですから運動することによって内臓脂肪はつきにくくなります。」
さらに、皆さんウォーキングは食事の前に実践していました。
ポイント②:間食を控え 空腹感を作る
「 空腹感というのは内臓脂肪が減るサインです。
空腹の時には胃から 脂肪を燃やすホルモン・グレリンが出ます。お腹が減ってる時には、グレリがたくさん出て、脂肪を燃やしてくれるという働きをします。
ウォーキングを終え、空腹感を作ったら食事です。
食材選び、その中にもプログラムの一つが含まれています。
ポイント③:根菜類を食べる
「ゴボウとかレンコンなどの根っこの部分は食物繊維が多く、我々自身では消化できないんですが、我々の腸の中にいる腸内細菌のエサになります。
こうすることによって、良い腸内細菌が腸の中に増えてきます。その腸内細菌は内臓脂肪を燃やす物質をたくさん作ってくれるんです。」
さらに皆さんの、食事を観察していると、おかずやサラダに手を出して、ご飯には手を出していません。
ポイント④:食べる時、炭水化物は最後に食べる
「炭水化物(糖質)を食べる時、最後に回すことによって、糖質の吸収が抑制されます。」
ご飯は、食べたい量の半分にすると、さらに効果的とのことです。
中間チェックを経て、内臓脂肪改善プログラムを続けた3人、2週間後の結果はどうでしょう。
芥川さんの感想は、
「 間食する癖があったので、間食をしないで空腹時間を作ることが大変でした。」
茂木さんは、
「お通じに変化があり、2日に1度ぐらい出るようになって、お腹の張りがなくなりました。」
さて、芥川さんの結果です。
73kgあった体重は、70kgまでダウン。
おへその周りの腹囲は94cmから84cmと10cmも減っていました。
さらに以前は123平方センチメートルだった内臓脂肪面積は、81平方センチメートルとなんと42平方センチメートルも減少していました。
CT画像では2週間前は、ほとんど見えなかった内臓が、脂肪が取れてよく見えるようになっていました。
つづく内山さんも
体重は100kgから97kgに、腹囲は114cmが110cmまで減少していました。
内臓脂肪面積も224平方センチメートルが212平方センチメートルに、12平方センチメートルのダウンに成功しました。
そして茂木さんも、
体重72kgから70kgへ、腹囲は94cmから90cm、内臓脂肪も100平方センチメートルから88平方センチメートルと12平方センチメートルも減少させることができました。
2週間で全員が内臓脂肪を減らすことに見事に成功しました。
このように、付き易いが、落ちやすい内臓脂肪、メタボリックドミノを倒さないためにも、 4つのポイントを実践し改善していきましょう。
運動は重要です。運動をやっていると内臓脂肪がつきにくい体になります。運動をやりつつ、食事に気をつけるのが一番効果的な方法と言えます。