
12月3日の「名医のthe太鼓判」(TBS)は、名医が実践する健康法で、衝撃のビフォーアフタースペシャルです。
名医の健康法を実践したら本当に健康でいられるか大検証です。
・レギュラー:渡部 建、山瀬まみ、児嶋一哉、原西孝幸、藤本敏史
・ゲスト:浅香唯、内山信二、クロちゃん、嶋大輔、高橋真麻、久本雅美、和田アキ子
・医師:池谷敏郎/内科・循環器科、大竹真一郎/消化器内科、大谷義夫/呼吸器科、小林瑠美/歯科、戸田佳孝/整形外科、丸田佳奈/産婦人科、森田豊/内科
◆池谷敏郎医師の薄毛対策はイワシを食べること
池谷敏郎医師の薄毛対策はイワシを食べることだそうです。池谷医師の髪の毛はフサフサで、白髪もありません。
このことを確かめるために、イワシ漁師に薄毛はいないか三重・鈴鹿市の白子漁港で調査しました。伊勢湾のイワシ水揚量は年間約25000トンで、イワシに良く脂が乗っているのが特徴です。
漁が終わった漁師の髪の毛を見せて貰ったところ、30人中26人がフサフサでした。89歳の現役漁師の人も薄毛ではありませんでした。
イワシを食べるとなぜ髪の毛に良いのか
イワシの何が髪の毛に良いのか?
池谷医師の説明では、イワシなどの青魚に含まれるEPAに薄毛改善効果があるとのことでした。
髪の毛は血液から栄養を補い、成長します。イワシのEPAは血液をサラサラにする効果があり、血液がサラサラだと髪の毛の根元まで、十分な栄養分を送ることができます。
但し、EPA以外の油(肉の油など)を取りすぎると、サラサラ効果が阻害され、薄毛解消効果は半減するそうです。
白子漁港で漁師歴65年、89歳の松下さんの血管年齢を測定したところなんと48歳でした。イワシを毎日食べるという松下さんら、他の漁師の人ものEPAは高い数値を示しました。
池谷医師は青魚の油EPA、DHAを摂ることにより髪が生えてくるし、白髪が黒髪に変わったとコメントしていました。
EPAの推奨摂取量は1日1000mgで、これはイワシ1尾程度の量だそうです。
白子の漁港の家庭では、イワシの煮付け、イワシの塩漬け、イワシのつみれ汁など豊富なイワシ料理レシピがあり、毎日のようにイワシを食べる家が多いことが分かりました。
イワシ缶を食べるとEPA値は?
一般家庭でイワシを手軽に食べられるのが缶詰です。
イワシの缶詰200gにはEPAが5000mg以上含まれています。生のイワシの約3.5倍のEPAが含まれているのです。
薄毛が気になる3人がイワシ缶1日1缶を2週間食べて血液中のEPAの数値を検証しました。
例えば、50歳女性の大島さんの抜け毛を検証すると、1日の標準量を超えて抜ける傾向にあると指摘されました。
池谷医師によると髪は1日に50~150本抜けるが、大島さんはそれ以上抜けていました。
大島さんはイワシ缶を使ったイワシのサンドイッチなどを食べ、他の2人もイワシのアレンジ料理を食べました。
その結果、全員のEPA数値が上昇していました。
坪倉由幸氏がイワシ缶改善生活に挑戦
下町ロケット出演俳優坪倉由幸氏がイワシ缶による改善生活に挑戦しました。
坪倉由幸氏のつむじの辺りは髪の毛が薄く、地肌が見えている状態でした。
2週間でイワシ缶28缶を食べた坪倉由幸氏のEPAは27から622に改善されました。そして「髪が増えた感じはする」と話していました。
そこで、さらにイワシ缶を食べ続けると髪は生えるのか、検証を続行することにしました。
池谷医師によるとイワシの他にサバなどもおすすめ、カツオの場合新カツオより戻りカツオの方がEPAの含有量が多いとのことでした。
◆名医の風邪対策
大谷医師の風邪対策はプール
大谷医師は風邪をひいたかなと思ったら実践する対処法は、風邪のひきはじめにプールに行って5分間程度泳ぐことでした。
5分プールに入って水泳運動すると免疫細胞のNK細胞が活性化し、風邪が治りやすくなるといいます。
但し、体温が38度を越えたり、インフルエンザなど重症化してからはNGです。
風邪のひきはじめの目安は、大谷先生によると、ちょっとのどが痛いなどで、体温が37度程度なら効果あるそうです。
NK細胞が活性化するとウイルスへの撃退効果が増し、風邪を撃退してくれます。
プ—ルで周りの人に風邪をうつさないか不安ですが、風邪は空気感染しないこと(風邪は飛沫感染、接触感染)、プール内では塩素消毒されることなどで大丈夫とのことです。
免疫力が低下しかけている50代以上の3人に協力してもらい、水泳によるNK細胞の活性化を実際に検証してみました。
5分間水泳を行い、その前後の血液中のNK細胞の量測定したところ、3人ともNK細胞の量が上昇していて、免疫力が上がっていることが分かりました。
大谷医師によると軽度な運動で免疫力が上がるので、全身運動の水泳が無理なら軽いジョギングなどでも効果があるとのことです。
風邪をひいた時に、たくさん着こんで無理やり汗をかいたりする人もいますが、汗をかいて脱水状態になるのは逆効果だそうです。
ここちよい運動、温度が一番と丸田医師が補足してくれました。
大竹医師の風邪予防法は顔を触らないこと
大竹医師の風邪予防法は顔を触らないことだそうです。
風邪ウイルスの感染経路には飛沫感染と接触感染があります。空気感染はありません。
手についた風邪ウイルスは、鼻や目をこするなどすると体内に侵入し風邪に感染するのです。
人は無意識にどれだけ顔を触っているか、アンジャッシュ児嶋一哉氏を隠し撮りしてチェックしてみました。
その結果、30分で19回も自分の顔に触っていました。
ちなみに、診察中の大竹医師は決して顔を触りません。さらに手は何度もアルコール消毒します。
どうしても顔を触りたい時はティッシュを使うという徹底ぶりです。
接触感染でどれくらい風邪ウイルスが伝染するのか検証
接触感染によってどれくらい風邪ウイルスが伝染するのか、松本さん一家に協力してもらい検証試験をしました。
試験では風邪ウイルスの代わりに、蛍光塗料を使いました。蛍光塗料は通常の光の元では全く見えません。暗闇で特殊な光を当てるとハッキリと見ることができます。
まずお父さんの両手に蛍光塗料を塗って、普段どおりに生活してもらいました。手に塗られた塗料のことは家族には秘密です。
実験開始5分、遊んでもらうために次女が父の手に触れるなどしていました。2時間経過して、何人が感染しているかチェックしました。
当然、直接お父さんに触れた次女は手も顔も蛍光塗料だらけでした。
父が直接触れていない他の家族も蛍光塗料だらけでした。
お父さんが触れたドアノブ、冷蔵庫などに触れる、直接お父さんに触れた次女が他の家族とボール遊びをするなどして感染。結局、家族全員がウイルスに感染する可能性があることがわかりました。
風邪予防のマスクも着脱方法を間違えると逆効果です。使用したマスクは、マスクの紐を指に引っ掛けてはずし、そのままゴミ箱に捨てるのが正解です。
マスクの面を指で触ったり、再使用するなどはNGです。ちなみに大谷医師は診察中にマスクを10枚以上使うそうです。
他の医師のアドバアイス
池谷医師の風邪対処法は桔梗湯でうがいして、そのまま呑み込んでしまいます。そうすることで、喉の炎症を和らげ、痰を切る働きも期待できるとのことです。
ビタミンCは風邪に効くといわれていますが、森田医師によるとビタミンCは風邪に効くはうそだそうです。
大谷医師によるとむしろビタミンDが風邪予防になるとアドバイスしてくれました。1日夏場で5分、冬には20分程度日光に当たれば、ビタミンDが体内で作られるそうです。
◆大竹医師が太鼓判、便秘にはこうじ水
便秘改善の効果が期待できると大竹医師が推薦する白い水(こうじ水)を求めて新潟・阿賀町の老舗こうじ店へやってきました。
女将の山崎杏子さんは72年間便秘知らず、冬季マスターズスキーの現役選手です。
毎日白い水(こうじ水)を飲んでいます。山崎さんが営む老舗こうじ店のこうじを使って、毎日500mlのこうじ水を飲むことを日課にしています。
米こうじは比較的簡単に手に入る注目食材です。こうじ水は甘酒と全く同じ原材料で、味も甘酒の薄い味だそうです。
しかもこうじ水の作り方は簡単です。
米こうじをお茶パックにいれて、水に8時間漬けておくだけ。これを直接飲めばOKです。
こうじ店の従業員やお客さんも毎日飲んでいるといいます。
医師によると、米こうじに含まれる酵素が食べ物を分解、消化・吸収がスムーズになり便秘改善を促すとのことです。
こうじ水の効果を検証
例えば、片栗粉のネバネバ状態のものに、片方は水だけを添加、もう片方にはこうじ水を添加して攪拌すると、こうじ水をいれたものはサラサラの溶液になってしまうほどの効果があるという実験を見せてくれました。
さらに、便秘に悩む麻木久仁子さんに協力してもらい、こうじ水を2週間飲み続けてもらいました。
その結果、3日目に少し効果が出ました。まだ便の状態はコロコロしていますが、5日目からは1日1回のお通じがあり、気を良くしてさらに食事にもこうじ水を取り入れ継続しました。
そして、11日目以降はコロコロではない状態の良い便が出るようになりました。
さらにもう一人、それまで6日間も便秘だった来羽さんは、こうじ水を飲んで1日目から通じがあるという効果がありました。
その後も毎日便がでるようになりました。学生時代以来という1日に2回通じがある日もあったそうです。
そして、肌のツヤも良くなったと大喜びでした。
◆小林瑠美医師の口臭対処法はオイルでうがい
口臭があるかどうかは、歯ブラシ1本でわかります。歯ブラシで舌を数回こすって臭いをかぐだけ、それだけで口臭がある人は臭います。
40代以上の男女5人には全員の口に臭いがありました。
まず歯医者さんの歯の磨き方を検証しました。
歯磨き粉はごく少量です、たくさん使うと口の中が泡だらけになって、すぐうがいをしたくなるからだそうです。ある程度長く磨いたらうがいですが、うがいは1回だけでした。
これも歯磨き粉に含まれるフッ素などが、流れてしまわないためだそうです。
そしてオリーブオイルでうがいします。オイルうがいは夜寝る前に行います。(うがいした後のオイルは飲んでも構いません)
口の中の細菌は寝ている間に最も繁殖するので、オリーブオイルうがいで、歯や舌をオイルでコーティングすることによって細菌の繁殖を抑えることができるそうです。
寝る前に、大さじ1杯のオリーブオイルを口に含み、1分間ほどグチュグチュします。うがい後オイルの感じが気になる人は水でゆすいでもOKです。
オリーブオイルでうがいの効果を検証
口臭が家族を困らせる加藤歩氏(ザブングル)、その口臭の数値は基準値を大きく超えるものでした。
さらに実験に協力してくれた50代以上の男女3人も基準値オーバーでした。
特に基準値を大きく越えていた方は、歯周病がありそれが臭いの原因になっていました。オリーブオイルうがいは歯周病の予防にも効果的とのことです。
口臭はオリーブオイルうがいで改善できるのか、まず加藤歩氏が検証。改善生活は1週間です。
その結果、加藤歩氏の口臭は1週間で基準値を大きく下回り、大きな改善効果がみられました。
実験前は2.7mの距離からでも、奥さんに臭うと言われていたのが、すぐそばで息を吹きかけても臭わなくなっていました。
50代以上の他の男女3人も、10日間オリーブオイルうがいをしたところ、全員の数値が改善されました。
スタジオの出演者5人の口臭レベルも計測しました。最も口臭が強かったのは 児嶋一哉氏(アンジャッシュ)でした 。
スタジオで児嶋一哉氏がオリーブオイルうがいを実践し、うがい前後の口臭の数値を測定したところ、すぐに改善効果がみられました。
口内からサンプリングし顕微鏡でみると、オリーブオイルうがいによって、口内の細菌が劇的に少なくなっていることがハッキリと分かりました。
オリーブオイルうがいは歯周病の予防などにも効果が期待されます。
◆スーパーボランティア尾畠春夫さん健康の秘訣
大分・日出町で暮らすスーパーボランティア尾畠春夫さん、79歳の現在でもなぜこんなに元気でボランティア活動を続けられるのか取材しました。
尾畠さんの血管年齢を名医がチェックすると、実年齢より29歳若い血管年齢でした。
尾畠さんは起床後、午前6時にランニングし。午前7時に朝食を食べます。
尾畠さんの方法は朝にしっかり食べて、夜は少なめに食べるという方法です。
この日は午前7時に朝食。朝食は、おじや約400g、焼き肉約300gのガッツリぶりでした。
それからボランティア活動を行います。そこに内山信二氏が合流しました。内山氏によると尾畠さんは本当に休まないといいます。
60kgもある土砂が入ったバケツも平気で持ち上げます。
午後1時に昼食です。尾畠さんはバナナを食べます。バナナの皮の裏側までキレイに食べてしまいます。この部分には栄養も食物繊維も豊富なので、理に適っていると名医は説明してくれました。
日が暮れるまで土砂の撤去を行いその日の作業は終了です。
そして夕食、午後5時にインスタントのご飯の上に梅干しを乗せ、水をかけて食べました。本当に少なめな夕食です。
丸田佳奈医師によると、冷たい炭水化物は、消化されないレジスタントスターチが増え、食べても糖の吸収を緩やかにするのだそうです。
尾畠さんは、ボランティア活動地域の子供達から感謝の歌のサプライズを受けました。100歳までボランティア、125歳まで生きようと思うと尾畠さんは話していました。
まだまだ元気で、周りの人は勇気づけられます。
◆大谷義夫医師が太鼓判、血糖値上昇抑制するキクイモ
大谷義夫医師が太鼓判を押す、血糖値の上昇を抑える食材、天然のインスリンと呼ばれるイモがあります。それはキクイモです。
インスリンは食後などに血糖値が上昇した時、血糖値を正常にもどすホルモンです。
キクイモは佐賀大学では専門の研究所が設立されるなど注目の食材です。
松本医師によると、キクイモに含まれるイヌリンと呼ばれる成分が、腸内をコーティングし血糖値の上昇を抑える働きをするそうです。
イモというとデンプンを想像します、デンプンは炭水化物(糖質)で食べると血糖値が上昇するイメージです。
しかしキクイモはゴボウの仲間でデンプンが少ないのだそうです。
キクイモ農家の皆さんの血糖値とレシピは?
福岡・築上町はキクイモの生産が盛んなところです。直売所でも大人気ですがそれほど一般的に販売されているわけではありません。
安心して下さい、キクイモはネット通販で購入した、粉末、チップスなどでもOKです。
キクイモ農家の皆さんの血糖値を測定しましたが、全員が基準値内でした。
キクイモのレシピを民宿を営む中安さんが紹介してくれました。キクイモのおやき、キクイモ豚汁などで、豚汁は汁を飲めばイヌリンを丸々吸収できるそうです。
スタジオで児嶋一哉氏がキクイモを丸ごと入れた豚汁を調理しました。豚肉、野菜を炒めキクイモを皮ごといれ出汁などを加えて煮込みます、最後に味噌をといて青ねぎをいれて完成です。
出演者が試食したところ、キクイモの口当たりも良いと好評でした。
キクイモのパワーを検証
実際に、キクイモのパワーを検証しました。高血糖な50代男女に協力してもらいました。
10日間でキクイモ高血糖値改善効果がどれほどあるか、検証生活スタートです。
方法は食事前にキクイモ料理を一品食べるという方法です。
嶋大輔氏はキクイモの素焼きなどを食べました。血糖値スパイクを起こしていた嶋大輔氏ですが改善生活10日目には血糖値が改善され基準値内になりました。
また高血糖の他の2人も血糖値が基準値内に改善しました。10日間の検証では4人中3人が高血糖を改善しました。
ちなみに、大谷医師はキクイモチップスを食べていると話していました。
◆その他の名医の健康法
その他、1日1分ゴロゴロするだけで腰痛が改善するなど、今回はお医者さんが実際にやっている健康法を次々と紹介していきます。
そして、果たしてその健康法が本当に効果があるのかを検証します。
髪の毛、風邪、便秘、口臭、血糖値以外にも、肩こり、腰痛、冷え性など、多くの人が悩んでいる症状の数々を、「名医の健康法が正しいのか」という前代未聞の切り口で紹介します。