昆布(コンブ、こんぶ)の栄養と健康効果

コンブ昆布は縄文時代から日本で利用していたといわれます。

縄文時代から日本人は海藻を食べていたことがわかっていて、日本人ほど海藻を食べる民族は、世界でも珍しいといわれています。

平安時代には、昆布は貴族や上量階級の人々が食べる高級品でした。

鎌倉中期以降になると、昆布は北海道から日本各地へ伝わり、武家の食事に昆布を使うようになり、食べる地域が広がっていきました。

現在、昆布の生産は養殖も含め北海道が90%程度をしめています。

北海道沿岸ほとんど全ての地域で昆布が収穫され、それぞれの地域によって昆布の種類が異なり、特色を出しています。

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昆布のダシはアミノ酸

昆布のうま味成分はグルタミン酸というアミノ酸です。

それを発見したのは、東京帝国大学の教授、池田菊苗(きくなえ)という人物で、試行錯誤の末、明治41(1908)年にグルタミン酸が昆布のうま味成分であることをつきとめました。

グルタミン酸はアミノ酸の1種で、他のうま味成分にはイノシン酸(かつお節、煮干し)、グアニル酸(干しシイタケ、えのきだけ)がありこれらは核酸の1種です。

グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸は、それらを組み合わせることで、うま味がいっそう強くなる効果があるとされていて、料理人の腕の見せ所となっています。

昆布の種類

昆布の食材としての主な用途は、だし昆布、煮昆布、とろろ昆布に分けられ、それぞれに適した種類があります。

だし昆布として用いられるものは、繊維質が多く、煮てもなかなか柔らかくならない昆布で、その分旨味成分を多く含んでいて高級といわれています。

煮昆布に適しているものは繊維質が少なく、早く煮えます。価格は安い部類です。

とろろ昆布にはアルギン酸、フコイダンなど、とろろ成分が多いものが用いられます。

それぞれの用途に適した昆布の種類の例を挙げると

・だし昆布: 真昆布(まこんぶ)、羅臼昆布(らうすこんぶ)、利尻昆布(りしりこんぶ)

・煮昆布:日高昆布(ひだかこんぶ)、長昆布(ながこんぶ)、厚葉昆布(あつばこんぶ)

・とろろ昆布:細目昆布(ほそめこんぶ)、ガゴメ昆布(がごめこんぶ)

などが代表的な用途といえます。当然だし昆布でも煮昆布に用いられたり、煮昆布でだしを取る場合もありえます。

昆布の栄養成分

昆布には、人間の体に欠かせない栄養がたっぷり含まれています。

カルシウムは牛乳の7倍、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルも大豆や牛乳と比べて格段に多く含まれています。

さらに、ビタミンA、K、葉酸などのビタミン類も多く含まれています。

昆布の食物繊維は大豆の4倍以上含まれています。不溶性食物繊維が80%程度で、他に水溶性食物繊維のアルギン酸、フコイダンなどのヌルヌル成分が多く含まれています。

昆布のアルギン酸はコレステロールとナトリウムを排出

昆布の水溶性食物繊維アルギン酸は血中のコレステロールを減らし、動脈硬化を予防する効果があります。

アルギン酸は、腸内で脂肪を吸収して肝臓へ運ぶ役目を持つ胆汁酸の腸内での吸収を防ぎ、胆汁酸を体外へ排出します。

胆汁酸はコレステロールが原料で作られています。体外へ排出されて、不足した胆汁酸を作るために肝臓のコレステロールが原料として消費されます。

その結果、血中コレステロール量が低下し、動脈硬化の予防に役立ちます。

また、昆布に含まれるアルギン酸は、アルギン酸カリウムの形で昆布中に存在しています。

体内に入ったアルギン酸カリウムは、酸性の胃で分離してカリウムを放出します。

そして、小腸で今度は、血圧上昇と関係ある体内の余分なナトリウムと結び付き、ナトリウムを体外へ排泄させる働きがあり、血圧を下げる効果が期待できます。

昆布のカルシウムは牛乳より効率よく吸収され骨を強く

食品のカルシウムはなかなか吸収されにくいといわれています。

しかし、昆布のカルシウムは、他の食品に含まれるカルシウムより、消化・吸収が良く、その 80% が体内に吸収されるといわれています。

これは牛乳のカルシウムより吸収率が高く、100g当たり牛乳の 7 倍のカルシウムを含む昆布によって、効率よくカルシウムを摂取することができ、骨を強くすることが期待できます。

昆布には、その他のミネラルも豊富で、吸収されやすい形で含まれています。昆布は広い範囲のミネラルを効率よく摂取することができます。

昆布のカルシウムでストレス解消

カルシウムは骨の発育以外に、精神を落ち着かせる効果もあります。カルシウムが不足するとイライラして精神が落ち着きません。

カルシウムたっぷりの昆布を食べると、骨から血液中へストレスを和らげるために流出するカルシウムがなくなり、骨粗しょう症の防止と精神の安定、ストレス解消効果が得られます。

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