皆さんは寒暖差便秘をご存知でしょうか。
連日暑い日が続いていますが、この時期気をつけなければならないのが、屋外と冷房が効いた室内との寒暖差で、実はこの寒暖差の影響で便秘になってしまう人が急増しているんです。
「ビビット」(2018年7月13日放送)では寒暖差便秘を取り上げ、女性に特に多い夏の寒暖差便秘の解消法を名医が教えてくれました。
<出演者>
MC: 国分太一(TOKIO)、真矢ミキ、赤荻歩、古谷有美、堀尾正明
ゲスト: 眞鍋かをり、増田雅昭、古谷有美、加藤シゲアキ(NEWS)、阿川佐和子、オダギリジョー、土屋太鳳、 石井杏奈
<この記事の目次>
◆寒暖差便秘とは
梅雨明け、猛暑が続く毎日 、この時期、人々の身体にはある変化が起こるといわれます。
便秘です。街ゆく女性に聞いてみると、
「便秘がすごいします。 2、3日は当たり前ですね。クーラーの中にいると涼しくて、 冷えるじゃないですか。」
「外に出ると暑いので、大体毎日いい感じで出てたんですけど、最近やっぱり固くなっちゃって。」
「余裕で10日とか2週間とか出ないです。」
この時期起こる、夏の寒暖差便秘、
「温度変化や、湿度変化が激しいというところ、が便秘の方が増えるタイミングですね。」
と語るのは 内科で便秘改善のスペシャリスト 小林暁子先生です。
「クーラーもガンガンにかかってる場所が多いですから、蒸し暑くて、汗を結構かいた後に、ものすごくクーラーが効いたところに急に入ったり、温度変化や湿度変化が激しいというところが、自律神経のアンバランスを産み、異常にストレスがいつもより増えている状態ですね。」
腸はリラックスしている時に活発に動く臓器です。
ストレスがかかると腸の動きが悪くなるため、便秘になりやすくなるといいます。
さらにたかが便秘と放っておくと、大腸がんなどの悪性疾患につながる可能性があります。
女性の死因の第一位、大腸がんは便秘が原因の一つだと言います。
◆便秘解消、三つの習慣|携帯焼き海苔、キウイ
そこで20年間便秘知らずと言う、小林先生に密着してみると、先生が実践している”夏の寒暖差便秘”を解消するための 三つの習慣がありました。
現在20代から、60代の女性の半数以上がが悩んでいると言われる便秘、便秘になると 肌荒れ、 肩こり、腰痛、疲労感、倦怠感などの 不調が出るだけでなく、 便秘によって出る悪玉菌が、 発がん物質を作り、便秘は大腸がんの大きな原因の一つと言われています。
さらに、腸内環境の悪化によって認知能力が低下しやすくなり、認知症などの脳の病気に発展することが最近の研究でわかってきたといいます。
深刻な病気の原因となる便秘、夏の寒暖差便秘を 改善する三つの習慣。
一つ目は ”携帯焼き海苔 ”
小林先生の昼食を覗いてみると、
「お店で買ったサラダに 食物繊維が足らないので、自分で作った野菜をプラスして、 さらに自分で大好きな海苔をトッピングしています。
いつも持ち歩いています。 クリニックに常備しているだけでなく、ちょっとした合間の時間に、移動中の車内でも食べています。
海苔巻きとかに使う海苔2枚分くらい食べています。 もっと食べたいくらいです」
便秘改善に海苔が欠かせないのでしょうか。
「海苔の素晴らしいところは、食材の中でも、水に溶ける水溶性繊維がすごく多いんですね。食物繊維とか他にも割と摂りにくい食材を豊富に含んですね。」
食物繊維が豊富と言われるゴボウなどと比べても、およそ6倍も多くの食物繊維を含んでいるのが海苔なのです。
海藻や果物などに多く含まれる水溶性食物繊維は、腸内環境を整えてくれます。
さらに、便を柔らかくする作用もあるため便秘改善には欠かせないものなのです。
その他、水溶性食物繊維は、コンニャク、モロヘイヤなど粘り気のある食材にも多く含まれています。
「海苔はちっちゃな海藻が、固まってというか、くっついて板状になってるんですね。だから、胃の中でもすぐにバラバラになるので、コンブやワカメなどよりも栄養が吸収されやすいんです。サンドイッチにも海苔を挟んで食べます。」
サンドイッチ以外にも相性バッチリなんだとか、
「市販のおにぎりに足して、さらに包んで食べるとか、何に巻いても大丈夫って感じです。」
焼き海苔に加えて水溶性食物繊維を多く含むキウイも、小林先生おすすめの便秘改善に効く食べ物です。
「通じをなめらかにしてくれたり、ビタミンCも大変多いので、夏場は紫外線が強いんで、お肌を守るためにもいいですね。」
今の季節を旬を迎えるキウイは小林先生の毎日の朝食に欠かせないものだそうです。この日の朝食でも、キウイと牛乳ヨーグルトで和えたものと、キウイのマフィンでした。
「ものすごい美味しいです。旬のものを頂きたいので、一番その季節に美味しいものを食べるようにしています。」
◆便秘解消、三つの習慣|頭皮マッサージ
夏の寒暖差便秘を改善する習慣、2つ目は頭皮マッサージです。
便秘が起こりやすいこの時期、小林先生のクリニックのスタッフが常に行っているのが、頭皮マッサージです。
「空き時間とかに、教えてくださるので試しています。」
もちろん小林先生も暇さえあれば頭皮マッサージしています。
「頭皮をマッサージしますと、自律神経のバランスが整って、リラックスできます。そうすると腸が消化が凄く良くなるんですね。」
頭にあるリンパ管を刺激することで、気温や気圧の変化で乱れがちな自律神経が整い、便秘の改善になるといいます。
「手をグーに握って、指の第二関節のところを使って、自分で頭皮の気持ち良いと感じるところを押していくと、すごく気持ちいいです。」といいます。
リンパは頭全体に張り巡らされているため、自分で押して気持ちがいいところをマッサージしてあげると効果的だということです。
◆便秘解消、三つの習慣|腸上げストレッチ
便秘解消が期待できる3つ目の習慣最後は 腸上げストレッチです。
「こまめに時間を見つけて、ちょっとずつ体を動かすっていうことをしていくと、すごく生活が変わってきます。」
加齢による急激な筋力低下、暑さによって、運動する機会が減ることによって、 腸が本来あるべき位置より、垂れ下がってきます。その結果、便が腸内をスムーズに流れなくなり、便秘に陥ってしまうというのです。
「腸が下に落ちている状態なんですね。それを元に戻してあげようということです。」
やり方を教えてもらいました。
仰向けになり膝を立てます。そしてそのまま、お尻を持ちあげるだけ、この体勢を20秒間キープします。
このストレッチは、腸の位置を戻すだけでなく、便を出す時に必要な骨盤底筋を鍛える効果もあるのだと言います。
もう一つは、もっと簡単に腸を上げることができるストレッチです。
「四つん這いなっていただきます。これだけでもお腹が、立っている時とは違う方向に向きますので、腸の落下を防げることになります。」
四つん這いになるだけで腸を上げる効果があるのです。
それからに余裕がある人は、四つん這いの状態から片足を胸に引き寄せ、そのまま後方上に伸ばします。この状態をおよそ10秒間キープです。左右両足行いましょう。
◆便秘解消の心掛け
小林先生によりますと、便秘は50代くらいまでは女性が圧倒的に多いといいます。
ただ高齢になってくると男性の便秘も増えるんだそうです。男性はストレスに弱いことが原因の一つだといいます。
男性の場合は仕事をリタイヤされて、環境が変わったり、運動不足になってくるというのもストレスに変わってくるそうです。
なので紹介したように、”焼き海苔を携帯する”。あるいは、ちょっと痛気持ちいいぐらいの”頭皮マッサージをする”。そして”腸上げストレッチをする”などを行っていただくと良いとのことです。
最後に先生の重要なアドバイスです。
「やらないといけないという考えが、逆にストレスになってしまうんです。
自律神経が乱れて、それによって腸の働き止まってしまって、便秘に繋がるということなので、どれか一個でもやれてればいいのです。
0じゃないことに意味がある、と思って自分に合ったこと何か一個やってたら合格、OKと思ってあげてください。」
徹底しすぎない、ストレスにならない考えが、便秘改善の近道です、とのことでです。